はじめに
2023年分の源泉徴収票が会社から連携されました。
FP3級(日本PF協会)を取得して約1年となりますが、恩恵を感じる場面は多々あります。その一つとして、源泉徴収票の見方がわかるようになったことが挙げられます。本記事では、源泉徴収票の見方に関する概要についてまとめます。
毎年、会社から展開される源泉兆中票の源泉徴収税額をみて、何となくわかった気になっていましたが、どういった流れでこの源泉徴収税額が算出されているのかの流れを抑えておくことは、税の仕組みを理解するうえで大切なことだと感じます。
源泉徴収票の見方(源泉徴収税額算出の流れ)
源泉徴収票の見方として、全体の流れを概観すると以下になるかと存じます。
■源泉徴収税額算出の流れ
・支払金額(1年間の給与等の総額)
↓△給与所得控除額
・給与所得の金額
↓△所得控除額
↓ (配偶者控除
↓ 特定扶養親族の控除
↓ 社会保険料控除
↓ 生命保険料控除
↓ 地震保険料控除
↓ 基礎控除)
・課税所得金額
↓ x税率△控除額
・所得税額
↓ + 所得税額x2.1%(復興特別所得税)
・源泉徴収税額
給与所得控除額算出部分や、所得税額算出部分については、別途、速算表がありますが、今回の記事ではそちらの詳細に関する記載は割愛いたします。
上記の流れからもわかるように、給与の総額から最終的な源泉徴収税額の算出までに様々な過程を踏んでおり、複雑な流れであることがわかります。
給与所得以外の税の流れ
本記事では詳細の記載は割愛しますが、上記の源泉徴収税額の前提である給与所得に関する所得以外に、他にも以下の所得があります。全体として10種類の所得があります。
- 利子所得
- 配当所得
- 不動産所得
- 事業所得
- 給与所得
- 退職所得
- 山林所得
- 譲渡所得
- 一時所得
- 雑所得
さらに、上記所得を総合課税・分離課税ごとにそれぞれ計算して、最終的な所得税の額を算出することになり、税制度全体の複雑さは増します。
税金に関する知識が希薄にある理由の一つとして、この制度の複雑さがあると思われます。人は興味関心がない事、複雑・煩雑な事にあえて時間を割いて理解しようはしない傾向にあるかと思います。
FP3級取得の効果
FP3級は、以下の論点を網羅しており、その中の”タックスプランニング”の論点全体を学ぶと上記のような税制度全体を体系的に理解することができます。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理(保険等)
- 金融資産運用
- タックスプランニング(所得税・住民税等)
- 不動産
- 相続・事業承継
FP3級を取得して約1年過ごし、感じることとしては、こうした生活の教養として備えておくべき知識を網羅しているということです。
固定費の見直しやこうした税制度(年末調整・確定申告)との付き合いは、日々の生活とは切っても切り離せないものなので、FP3級の資格自体を取得しないまでも、いったんFP3級のテキストを読んでみるのをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、源泉徴収票の見方について解説するとともに、FP3級を取得したことによる効果について少し考察しました。
現在FP3級の取得にむけて動かれている方や、今後FP3級を取得しようと考えられている方のご参考になりましたら幸いです。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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