はじめに
2024年1月28日、本日は、FP3級の試験をはじめ、多数の試験が予定されています。
- 1級FP技能士(学科)
- 2級、3級FP技能士
- 電気通信主任技術者
- 気象予報士
FP3級については、2024年4月からCBT方式に完全移行されます。
CBT..?
”Computer Based Testing”の略称ね。
コンピューター(パソコン)で受験する試験のことよ。
本記事では、そうしたテストの変更に思うことをまとめます。
FP3級の試験方式の変更概要
FP3級の試験方式の変更については、日本FP協会から2023年7月3日に以下の案内が発表されています。
3級FP技能検定のCBT化のご案内
20230703 3級CBT化(案内).pdf (jafp.or.jp)
要点をまとめると、以下となります。
- 2024年4月からCBT(Computer Based Testing)試験へ完全移行
- 通年で、受験者が希望する日時で受験可能
- テストセンターで受験
- 申請方法は、Web申請のみ
- 試験日の3日前まで、試験日時・会場の変更は可能
(当初の申込日から1年間は何度でも変更可能) - 出題形式や合格基準に変更なし
- 学科試験は、120分から90分に短縮
上記にあるように、基本的には柔軟な受験が可能となることがわかります。
一方で、学科試験の試験時間が120から90分と、30分短縮されることもあります。
FP3級の学科試験時間は、おそらく90分程度で十分な難易度でもあるため、実質的な影響はないかもしれませんが、そうした受験者にとって不利に働く制度面の変化も注意深く見ていく必要性を感じます。
試験方式変更により求められるもの
柔軟な試験形態に変わって、
受験者にとってはメリットばかりに見えるね。
一概に、メリットばかりとも言えないわね。
試験が、受験者の希望日時に、(選択可能時間の中で)好きな時間を選択できることは、柔軟な試験受験が可能となり受験者にとってメリットが多いと感じます。
一方で、いつでも受験できる、ということはメリットでありデメリットでもあると筆者は感じています。
- 受験日を自分で決定(いつでも受験できる)
→他の作業を優先し、受験を後回しにしてしまう。締切意識が芽生えにくい。 - テストセンターでパソコンで個々に受験
→試験当日の、他受験者とともに試験会場に向かう一体感はない。 - 申込がWeb申請のみ
→パソコン・スマホがないと、申請自体ができない。 - パソコン操作
→パソコン操作ができることが、試験受験の前提となる。
昨今の時代情勢を考えると、パソコンにて受験するという試験方式であることのITスキル不足は杞憂かもしれませんが、締切意識が醸成されづらいというのは、大きなデメリットに感じます。
良くも悪くも、人は締切意識がないと行動を起こしにくいと、自身の経験からも感じます。
- 柔軟な試験形態に変更されたこと
- それにともなう、締切意識の醸成しづらさが生じること
合格率や受験者数の推移で、どちらの面がより働いたかはわかると思います。
数年経った後のそうした推移の変化は今後も注意深く見ていきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、FP3級の試験形態の変更点から、メリット・デメリットそれぞれについて考察しました。
いずれにしても、休日かつ寒さ厳しい中、自身の目標のために試験に挑戦される受験者の皆様には尊敬の念に堪えません。
ご健闘を陰ながら祈っております。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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