はじめに
2024年8月、日経平均株価の下落幅がブラックマンデー越えという出来事がありました。

新聞やニュースでの煽り記事や、SNSでの阿鼻叫喚が印象的でした。
2024年1月から新NISAを機に投資を始めた方で、煽られる情報に耐え切れず投げ売り(狼狽売り)した方も多かったのではないでしょうか。
本記事では、そうした株価暴落局面時に思うことをまとめます。

長期投資・インデックス投資前提での所感となりますので、
その点だけ、ご注意ください。
所感 ※株価暴落局面で思うこと5選
今回の8月の件をうけての、所感は以下です。
- 過去の状況と比べる意味は?
- 暴落局面時の、テレビ・新聞・SNSとの距離感をどうするか?
- 暴落局面時にやるべきこと
- インデックス投資では、脳死でいいのか?
- 今回狼狽売りしてしまった方へ伝えたいこと

一つずつ見ていきます。
過去の状況と比べる意味は?

過去の大きな出来事や○○年ぶりといった論調で語られる記事等をよく目にします。
- 1929年:ウォール街大暴落
- 1987年:ブラックマンデー
- 1989年:日本のバブル崩壊
- 2008年:リーマン・ショック
- 2020年:新型コロナ
もちろん、今後起こりうる○○ショックへの備え・耐性を付けておくという意味で、過去に学ぶことも大切です。
しかし、IT技術・金融工学の発展や世界情勢の前提が大きく違う中で、そうした過去の○○ショックを引き合いに、煽る風潮には違和感をぬぐえません。

そうして煽られて狼狽売り等、
性急な行動にでることで利する人もいる、
ということは肝に銘じておきたいですね。
情報発信者の発信内容の意図は、常に意識していきたいところです。
今回も、”ブラックマンデー以来の”という論調が世間を賑わせました。
そうした中でも、そうした煽り情報を一切気にせず生活することができるかどうかで、これからも長期投資を継続することができるかどうかにかかってくると感じます。

筆者は、いつも通りの生活とパリ五輪を楽しむ余裕があったという意味で、
少しは、投資への意識が身に着いたのかなと、少し嬉しかったです。
引き続き、航路を守っていきましょう。
暴落局面時の、テレビ・新聞・SNSとの距離感をどうするか?

上述のように、特に、日本株式市場も米国株式市場も、株価暴落局面では、各種情報媒体は悲壮感が漂います。
そうして、不安を煽ったほうが、注目や記事閲覧数を稼げるということが大きいと感じます。

筆者自身もそうですが、
不安を煽られる記事のほうがついつい、
目が行ってしまいます。
人間の防衛本能によるものでしょうか。。
しかし、そうした悲観的な情報に触れたとしても、精神的に落ち込むだけで、資産額が増えるわけではありません。
では、どうすればいいか。。
、、、
- テレビをつけない
- 新聞やネットニュースをみない
- SNSアプリを立ち上げない
これに尽きると思います。。
つまり、初めからネガティブな情報に触れると分かっている日は、あえて情報媒体と距離を置くということです。
物理的に情報機器や情報と距離が近いから気になるわけで、そうした情報にははなから近づかないことが肝要です。

ダイエット中に、
お酒やお菓子を買わない・ストックしておかない
というような行動に似ていますね。
他者がどのような情報を発信するかはコントロールできませんが、自分がどのような情報を受信するかは、自分でコントロールできます。
自分でコントロールできることに注力していきましょう。
暴落局面時にやるべきこと
株価暴落局面時にやるべきことは、個人的には、以下と考えています。
- 生活防衛資金を確保できているか、余剰資金で投資できているかの確認
- 雷鳴が轟く瞬間を逃さない …市場に居続ける。バイ&ホールド。ガチホ。
- 投資は、どこまでっても”自己責任”であることを再認識する。
株価暴落局面時は、以下に、事前に想定していたとしても、少なからず気持ちの面で影響します。

自身の資金を投じているので、
当然といえば当然ですね。
以下に、市場に居続けられるかを考えていきましょう。
株価上昇局面では、”投資は簡単だ”という風潮が蔓延しますが、大概そうした楽観的な姿勢だけだと株価下落局面で、”こんなはずじゃなかった。。”といって、市場から撤退しているように感じます。
”潮が引いて初めて、誰が裸で泳いでいたかがわかる”
上記のウォーレン・バフェット氏の言葉が、いつも脳裏に浮かびます。
自分自身が裸で泳いでいたということがないよう、しっかりと投資の勉強をしつつ、生活防衛資金を確保したうえで、長期的な視点をもって投資に臨みます。

航路を守っていきましょう。
インデックス投資では、脳死でいいのか?
ちょうど、リベ大の動画で、興味深い動画が公開されていました。

上記動画にもあるように、インデックス投資家でも、しっかりと(かつ、適切な距離感で)経済の動きやニュースを把握することで、投資の握力がつき、狼狽売りを回避できるのではないでしょうか。

情報との距離感は、
近づきすぎず、遠すぎず、というところでしょうか。
その距離感が難しいところですが。。
しっかりと、投資の握力をつけるために、自分自身の投資の軸を付けていきたいところです。
逆に言うと、以下の作業をこなしたあとは、インデックス投資として日々やることはそれほどないですね。
- 投資の基礎・基本を勉強(投資本やYoutube動画)
- 自分の投資軸を形成(国内株 or 外国株、投資信託 or ETF or 個別株、短期 or 長期、等)
- 生活防衛資金を確保
- 実際に資金を拠出し、投資商品を購入。自動積立設定で拠出自動化も可能。
- 自動引落日に、口座残高不足にならないよう、資金残高管理
※ここは要注意。口座残高不足だと、積立スキップ等される可能性あり。 - 日々、仕事や日常を楽しみ、経済ニュース等にほどほどに触れる。

一つ一つ、着実にこなしていきましょう。
なお、具体的な書籍について全く見当がつかないようでしたら、以下の書籍等から目を通してみることをお勧めします。
- 『投資で一番大切な20の教え』ハワード・マークス(著)、貫井 佳子(訳)
- 『敗者のゲーム』チャールズ・エリス(著)、鹿毛 雄二(訳)
- 『ウォール街のランダム・ウォーカー』バートン・マルキール(著)、井出 正介(訳)
- 『お金は寝かせ増やしなさい』水瀬ケンイチ(著)
- 『ほったらかし投資術』山崎 元(著)、水瀬 ケンイチ (著)
- 『お金の大学』両学長(著)

筆者は、上記の書籍から
色々な気づき・学びを得ました。
今回狼狽売りしてしまった方へ伝えたいこと

今回の2024年8月の株価下落で、狼狽売りしてしまった方もいると思います。
狼狽売りするなんて、、という風潮や、自己嫌悪に陥ることもあるかもしれません。
大丈夫です、安心してください。。
筆者自身も、2021年のコロナショックの際に、狼狽売りをしました。。^^;
具体的な狼狽売りの経緯は、以下の記事にまとめています。

上記、一連の流れを経験し、現在に至るまでに感じることとして、
- ①仮に狼狽売りしてしまったとしても、市場に戻ってくることができれば、その狼狽売りの経験はより投資の握力をつけるための良い経験・糧になる。
- ②暴落は予防接種みたいなもので、一度経験した後の2回目、3回目の暴落への免疫がつく。
- ③1回目の暴落の段階で市場から一時避難したとしても、投資そのものから離脱しないことが大事。
ということです。
一番望ましくないのは、狼狽売り後、
・投資なんてやるんじゃなかった。
・だまされた。。
・国家の陰謀だ。。
と、他者のせいにすることではないでしょうか。

投資は、いかなる結果も、
自己責任ですね。
しっかりと、自己責任という自覚をもって、投資家として市場と関わっていきましょう。
まとめ

いかがでしたでしょうか。
本記事では、株価暴落局面に思うことをまとめました。
証券口座自体は、2016年には開設したものの、本格的な投資に関する知識を学んだのは、2021年のコロナショック時の狼狽売りの経験を経てからです。
投資に関する名著はたくさんありますので、投資を実際にしつつ経験を積みながら、一方で、過去の英知に学ぶのもいいのではないでしょうか。

まだまだ、投資家4年目。
投資初心者として頑張ります。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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