はじめに
本日は1/8(月)。成人の日です。
全国の各自治体では、成人式が開かれ、街がにぎわう日です。こちらの自治体では、”二十歳を祝う会”という名称です。
2022年4月から、成年年齢は18歳に引き下げられましたが、やはり、20歳という年齢はお酒も飲めるようになり、一区切りの感はあるかと思います。少し、そのあたりの所感についてまとめてみます。
”何歳からが大人なのか”
児童手当の世帯ごとの子供の数の認識にも影響する部分であるため、非常に大切な考えだと感じます。
成人の日とは
もともと成人の日は、1999年(平成11年)までは、1月15日でしたが、ハッピーマンデー制度により、1月の第2月曜日に割り振られるようになったとのことです。
この成人の日の趣旨ですが、以下の定義(「国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)」)にあるように、”おとな”になったことを励ますものと理解できます。
おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。
001274385.pdf (moj.go.jp)
ただ、いつからが、”おとな”なのかという認識はすごく難しい一面があるように感じます。
成人式の扱いについて
政府の見解としては、成人式の認識は以下のようです。
Q8 成人式はどうなりますか?
法務省:民法(成年年齢関係)改正 Q&A (moj.go.jp)
A 成人式の時期や在り方に関しては,現在,法律による決まりはなく,各自治体の判断で実施されていますが,多くの自治体では,1月の成人の日前後に,20歳の方を対象に実施しています。
成年年齢が18歳に引き下げられた場合には,そもそも18歳の方を対象とするのか,高校3年生の1月という受験シーズンに実施するのか,2022年度は3学年分同時に実施するのかといった問題があると指摘されています。
政府としては,成年年齢引下げを見据えた環境整備に関する関係府省庁連絡会議において,関係者の意見や各自治体の検討状況を取りまとめた上で情報発信し,各自治体がその実情に応じた対応をすることができるよう取り組んでいきたいと考えています。
成年年齢引き下げ(2022年4月~)
日本における成年年齢は、明治9年以来、20歳とされていたそうですが、2022年4月の民法改正による成年年齢引き下げ(20歳から18歳へ)が記憶に新しいです。
法務省のホームページに掲載されている「民法(成年年齢関係)改正 Q&A」に、成年年齢引き下げに伴う変更に関する疑問と回答が掲載されているため、参照されるとよいか思います。
民法(成年年齢関係)改正 Q&A
法務省:民法(成年年齢関係)改正 Q&A (moj.go.jp)
上記Q&Aの概要のポイントを挙げると、以下と認識しています。
- 選挙権(投票権)が付与される
- クレジットカードやローンを一人で組めるようになる
- 10年有効のパスポートの取得が可能
- 公認会計士・司法書士などの国家資格に基づく職業に就くことが可能
- お酒・たばこは、20歳からのまま維持
- 公営競技(競馬・競輪・オートレース・モーターボート競走)も20歳からのまま維持
- 女性の婚姻開始年齢を引き上げ(16歳から18歳へ)
20歳から18歳へ引き下げられるもの、20歳からのままのもの、16歳から18歳へ引き上げられるもの、上記少し一覧するだけでも様々です。
いつから”大人”か
上記のことからもわかるように、制度的面・健康面といった観点で、一律18歳ですべてができるわけではないことがわかります。
いつからが、”大人”なのか。
自分の体験として感じることとしては、”両親と一緒にお酒を飲めるようになったこと”が、大人になったと感じる第一歩だった記憶があります。上記にあるように、飲酒開始可能年齢は、20歳のままなので、そうした意味だと、18歳より20歳のほうが大人になったと感じるかもしれません。
しかし、18歳から自己の判断で、クレジットカード作成やローンを組めるようになり、さらに参政権も付与されるので、国の制度面への参画という意味では、18歳から立派な大人だと感じます。
このあたりの、18歳時点での、本人の大人としての自覚の欠如と社会制度における大人の仲間入りしているという事実の乖離が、大きな問題にならないかは今後注視していく観点の一つだと感じます。
最後に
いかがでしたでしょうか。
成人の日の今日、少し、”おとな”にいつからなるのかという点について、制度面・社会面から考察しました。
何より、本日、成人の日を迎えられるご本人、そしてご家族にとって晴れの一日になるかと思います。おめでとうございます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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