はじめに
企業の為替想定のニュースを見て感じることとして、為替レートの動きは読めないと感じます。
本記事では、その点について、所感をまとめます。
関連するニュース
関連記事
2024年2月20日の日経新聞の記事で以下がありました。
為替想定「140円」が4割 24年12月期、円安修正見込む
為替想定「1ドル140円」が4割 24年12月期、円安修正見込む – 日本経済新聞 (nikkei.com)
上記記事にあるように、上場企業各社が、2024年12月期の想定為替レートを色々な考えのもと設定しています。
2024年末にむけて、
各企業がどのような考え・根拠のもと
想定為替レートを設定するかは非常に興味深いですね。
ただ、毎年以下のようなニュースをみるのではないでしょうか。
- ドル円レートが、円安にふれて、為替差益で業績の上方修正をしているニュース
- ドル円レートが、円高にふれて、為替差損で業績の下方修正をしているニュース
自動車業界のニュースでよく目にしますね。
最近の為替レートの動き
2024年2月20日朝のドル円レートの動きをみてみると、以下です。
2018年 ~ 2021年までは、100円 ~ 120円の間で収まっていますが、2022年前半から、一気に円安が進んだことがわかります。
2021年終わりに、こうした為替レートの動きを想定できた人がどれほどいたでしょうか。
この急激な円安方向は、
なかなか想定できなさそうですね。
所感
各企業が年初に設定した想定為替レートから、円高・円安方向にふれ、企業の業績の上方修正・下方修正をしている。
つまり、為替レートは予測できない、ということが言えるのではないでしょうか。
もちろん、予測を立てたうえで、行動することは大切だと感じます。
しかし、結局のところ、為替レートは予測できないという前提のうえで、とるべき戦略を検討する必要性を感じます。
個人に当てはめてみると
為替レートの影響は、企業の話だけでなく、個人においてもダイレクトに影響する話だと感じます。
- 個人投資家における、投資評価損益への影響
- 一般消費者における、物価高騰
- 給料のベースアップ水準への影響
上記のような点を一例に、色々な点で影響があります。
ただ、そうした為替レートが円安にふれるか、円高にふれるか、すなわち未来のことは誰にも分かりません。
“一寸先は闇”
ですね。
そのため、企業の場合と同じように、為替レートは予測できないと割り切ったうえで、そのうえでとれる戦略・備えをしておく必要性を感じます。
先の例でいうと、以下があるのではないでしょうか。
- 個人投資家は、自身のリスク許容度を逸脱した投資額を投資していないか
- 一般消費者は、生活のための十分な貯蓄があるか
- 従業員は、より評価される企業をみすえて、転職活動の準備をしておく
変えられないもの(為替レート)ではなく、変えられるもの(自分の行動・思考)に注力する
今後の生活の豊かさに直結する重要な思考法だと感じます。
他責思考ではなく、
常に、自問自答していきたいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、企業の為替想定に関する記事をもとに、所感をまとめました。
動きを予測できないものを予測しようとするのではなく、どのような動きになったとしても対応しうる備えをしておきたいと感じます。
“備えあれば患いなし”
ですね。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
コメント