はじめに
”画竜点睛(がりょうてんせい)を欠く”という言葉が、年末や年度末のこの時期によく頭に浮かびます。
故事成語の意味としては、、
文章や絵画で、最も重要な箇所に手を加えて、効果をあげること。最後のたいせつなところに手を加え、物事を完成すること。また、わずかな加筆・加工で全体が引き立つことのたとえ。
画竜(がりょう)点睛(てんせい) | 今週のことわざ(三省堂辞書編集部) | 三省堂 ことばのコラム (sanseido-publ.co.jp)
上記にもあるように、最期の仕上げ部分までしっかり完遂することというように筆者は理解しています。

最期まで油断してはいけないということですね。
2023年度も残り2営業日となる本日3月28日。
仕事もプライベートも色々な作業が立て込んでいますが、予定作業の優先度を見極めつつ諸々の作業をこなす日々です。
本記事では、そうした部分について所感をまとめます。
所感(画竜点睛を欠く)

本件についての、所感は以下です。
- 最終成果物の納品時が最も大事な局面
- 優先度の見極めの大切さ
- 他責思考にならないようにするための工夫

一つずつ見ていきます。
最終成果物の納品時が最も大事な局面
筆者の本業としては、IT関連の仕事に携わっております。
毎年度末は、設計書やプログラムといった、その年度内に作成した成果物を顧客に納品する作業があります。
この時一番、注意しなければいけないことは、、
最新の資料より古い断面の資料を間違えて納品対象資料として使用してしまうこと(先祖返り)が無いように気を付ける
ということです。
仮に、こうした先祖返りの事態に陥ると、以下のような弊害があります。
- 顧客の信頼を失う
- それまで調整した内容の証拠がなかったことになる
- 資料作成にかけた労力が水の泡と化す
そのため、最終成果物の納品作業時は、本当に注意が必要です。
また、成果物の数が多かったりすると、勘違いや作業ミスを誘発しやすくなります。
他作業と並行して作業せず、着実に資料を準備し、最期に他の人のダブルチェックもしてもらう
そういった対応が必要に感じます。

毎年度、気を付けている部分です。
優先度の見極めの大切さ
年度末のこの時期、仕事面でもプライベート面でも諸々の作業が立て込みます。
仕事面についていうと、いつもの作業と年度末特有の作業が立て込みます。
- 日次作業
- 週次作業
- 月次作業
- 年次作業
- 年度末作業 ←★こちら。。
特に、年度末作業は約1年ぶりの作業ということも多々あり、いつもの慣れた作業ではないため、対応時間に時間がかかりがちです。
そうした際に、作業の優先度をしっかりと意識し、対応することが必要になると感じます。
仕事面だけでなく、プライベート面でも、家事・育児・副業といった諸々の作業との兼ね合いもあります。
目の前の作業に追われると、焦りが生じ、ミスを誘発しやすくなり、結果さらに対応に追われる、という負の連鎖に陥ります。
そうならないためにも、しっかりと優先度を意識し、心の余裕をもって作業したいところです。

焦りは禁物ですね。
他責思考にならないようにするための工夫
なお、年度末作業の一環で、以下のような一件がありました。
- 年末・年度末の忙しを乗り越えて、無事、成果物を顧客に提出
- 顧客からさらに先の提出先に資料を提出する際に、使用する断面を間違える。。
(結果、古い資料が使用され、年末作業の労力が水の泡に、、) - 事実発覚後、その事後対応で、忙しさが増す、、
結果的に、事なきを得ましたが、
やはり、そうした一連の流れ・追加の対応時には、心穏やかではありませんでした。
ついつい、ミスをした顧客に対して責める気持ちが芽生えてしまいます。。
しかし、他責思考での捉え方は、結局のところ何も解決に至りません。
起こった事象をまずは、自分が原因として、原因分析をする原因自分論の考え方で今回の一件をとらえ直すと以下になるか感じます。
- そうした一連の事象が発生する原因が、自分の責に帰するところはなかったか?
- 顧客に資料を提出した際に、使用してほしい対象資料を念押しすることができたのでは?
- 資料提出後の、顧客からの連絡受領後に、正しい資料の断面を利用されているかチェックすることはできなかったか?
- 再発防止として、今後のために、備忘的な資料を作成し、仕事仲間と共有するが一手か。
改めて、その当時色々とできることはあったと感じるとともに、今後に向けてまだまだできることは沢山ありました。

次につながる行動・思考を心がけたいです。
なお、
原因自分論の考えは、以下の動画で解説されており、大変参考になりました。お時間ある際に、ご覧いただくのがよいかと感じます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
本記事では、”画竜点睛(がりょうてんせい)を欠く”という故事成語をもとに、年度末の多忙の日々のなかで感じる所感をまとめました。
忙しさの中で、ついつい、最期の一手間を端折り、結果より大きな苦労が待っている。。
そうしたことの無いよう、しっかりと最期の仕上げまで気を抜かずに行きたいと感じます。

2023年度も残り2営業日です。
頑張りましょう。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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