はじめに
2025年夏までに、マイナンバーカードの全機能をスマホに搭載できようになるようです。
マイナンバー法の改正案が2024年3月5日にも閣議決定し、今国会に提出されるとのことです。
マイナンバーカード自体を持ち歩かず、
スマホだけで完結するのは嬉しいですね。
本記事では、そうした動向に関する所感をまとめます。
なお、記事詳細は以下ご参照ください。
口座開設、マイナ搭載スマホで完結 25年夏までに
口座開設、マイナ搭載スマホで完結 25年夏までに – 日本経済新聞 (nikkei.com)
上記記事概要によると、以下とのことです。
- デジタル庁、マイナンバーカードの全機能をスマホに搭載できるようにする
- マイナカード自体が手許になくともスマホ一台で手続き可能に(銀行口座・証券口座開設等)
- マイナンバー法の改正案、3月5日にも閣議決定予定、今国会提出
- 現状は、アンドロイドの一部機種のみ対応
本件に関する所感 3選
上記の記事の内容を受けて、個人的に感じる点は大きく以下3点です。
以下、個別にみていきます。
利便性とリスク分散の兼ね合い
スマホ1台だけで何でもできるようになる = スマホを紛失した際に何もできなくなる、
ということに、等しいと感じます。
利便性とリスク分散の良い塩梅は難しいと感じます。
筆者の場合、スマホには以下の役割を見出しています。
- お財布
- クレジットカード代わり
- ポイントカード
- 電車乗車券
- 電話・メール
- 銀行口座管理
- 証券口座管理
- 日記
- カレンダー
- 情報受信・発信手段
- 電子書籍リーダー
ぱっと思いつくところだけでも、各種スマホのアプリにて、上記役割をスマホ1台で完結しています。
スマホの利便性を改めて実感します。
ここに、マイナンバーカード自体の機能も集約した場合、さらに、スマホの利便性は向上します。
一方で、スマホを紛失した際の影響を考えると、手放しで喜べないとも言えます。
マイナンバーカードの話に限らず、
システム全般にも通じる話ですね。
利便性とリスク分散の兼ね合いは、
常についてまわる論点・問題に感じます。
iPhoneへの対応時期
2024年3月時点では、アンドロイド端末のみの話になります。
そのため、iPhoneユーザーにとっては関係のない話かもしれません。
しかし、いずれ、iPhoneにも対応するといった動きにならないとはいいきれません。
その時が来た際に、
- 利便性を重視して、スマホ自体に機能を集約する
- スマホを紛失した際のリスクを重視し、あえて、マイナンバーカードはスマホに集約しない
上記のような判断が、個々人で必要になるかと思います。
筆者としては、利便性を重視しスマホにマイナンバーカードの機能を集約しつつも、スマホの所在確認は出先で重点的に実施する、といった形になるかと想定しています。
このあたりの判断・対応は、難しいところです。。
マイナ保険証との絡み
マイナ保険証の絡みも気になります。
マイナンバーカード機能を取り込んだスマホにて、医療機関にて保険証として利用できるのか、
このあたりの動向について、記事内では言及がありませんでしたが、すごく気になる部分です。
基本的に筆者としては、マイナンバーカードを持ち歩きたくないという思いが強いので、スマホ1台で完結してほしいという思いがあります。
2024年12月2日には、紙の保険証を廃止し、マイナ保険証へ一本化するという流れもあるため、より切実な問題です。
筆者自身だけでなく、
子供達が医療機関を受診する際の対応も気になります。
このあたりの所感については以下記事でもまとめていますので、ご覧いただければと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、マイナンバーカードの全機能をスマホに搭載するという動きをもとに、所感についてまとめました。
利便性とリスク分散の兼ね合いが難しいと感じるところですが、行政手続きや諸々の手続きの簡便化につながるこうした動きは個人的には嬉しいかぎりです。
引き続き、動向を見守っていきます。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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