はじめに
インデックス投信のシェアが3割を超えたとの日経新聞記事がありました。
本記事では、そうした動向やどういった理由でインデックス投資のシェアが増加しているかについて、所感をまとめます。
インデックス・アクティブの議論はつきませんが、
シェアの動向をみると、確実にインデックス投信のシェアは伸びているようです。
参考記事は以下になります。
インデックス投信、新NISA効果でシェア3割超
インデックス投信、新NISA効果でシェア3割超 – 日本経済新聞 (nikkei.com)
上記記事内の内容を抜粋すると、以下とのことです。
- 【インデックス型ファンドの純資産総額(残高)】
2014年1月末時点 →5.2兆円(シェア9.7%)
↓※6倍以上
2024年1月末時点 →33兆円(シェア3割超え) - 【残高増加ランキング】
1位:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
…残高増加額(1年)→ 1兆7255億円
2位:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
…資金流入額(1年) →1兆362億円
ランキング1位2位をeMAXIS Slimシリーズが占めています。いずれもインデックス型です。
残高増加額としては、米国株式(S&P500)が1位ですが、資金流入額に着目すると、全世界株式(オール・カントリー)の流入額がトップのようです。
いずれも、1兆円を超える規模の増加額・流入額があるということで、ものすごい規模であることがわかります。
実際の金額面で定量的にみると、
改めて見えてくるものがありますね。
インデックス投資の選択する理由3選
インデックス投資のシェアが増加している理由として、以下の理由があると考えています。
投資対象・時間の分散性(リスク分散)
インデックス投資の特徴の一つとして、投資対象を分散できるという点があります。
投資信託やETF(上場投資信託)の一商品を購入すると、その中で、投資対象を分散できるというのは、購入する側(投資家)にとって、非常に助かります。
自分で、個別株を別々に購入し、
管理するという手間から解放されます。
投資対象の分散としては、以下の観点があります。
- 全世界か全米か新興国か
- どのような業界・セクターか
また、後述しますが、毎月自動積立という購入方法もとれるため、最初に投資対象商品・投資金額・購入タイミング(一括・定期積立)といったことを決定したら、その後は特にやることはありません。
いわゆる、”ほったらかし”投資ですね。
積立投資をする場合、購入タイミング(時間)の分散ができるため、購入直後の暴落等も気にせず、長期的な投資の目線で定期積立すればよいという安心感があります。
コストの低さ(信託報酬の低さ)
インデックス投資の特徴2つ目として、コスト(信託報酬)の安さがあります。
アクティブファンドの信託報酬と比較すると、インデックスファンドの信託報酬の安さが際立ちます。
構造的なものとして、指数に連動するような設計のため、人手があまりかからず、人件費が削減できることが大きいのではと考えています。
アクティブファンドのファンドマネージャーの人件費等は、
どうしても信託報酬等に転嫁していかなければなりませんが、
購入者(投資家)からすると、コストになりますね。。
株価の上下動は予測できませんが、少なくとも、毎月かかるコストは意識的に抑えていきたいところです。
株価の動き …自分自身でコントロールできないもの
コスト …自分自身でコントロールできるもの
ですね。
自分でコントロールできることに注力していきましょう。
手間のかからなさ(毎月自動積立)
先ほども少し触れましたが、毎月自動積立という購入方法もとれるため、最初に投資対象商品・投資金額・購入タイミング(一括・定期積立)といったことを決定したら、その後は特にやることはありません。
最初に最低限やるべきことをやった後は、ひたすらに、購入したものを保有し続ける(バイアンドホールド)戦略により、投資にかかる時間・手間を他のことに振り向けられるメリットがあります。
投資でかけずに済んだ時間は、
家族との時間や副業といった時間に充てていきたいと
筆者は考えています。
それでいて、いわゆる雷鳴が轟く瞬間といわれる、株価の急上昇のタイミングを逃さないというメリットも教授できます。
投資において、大事なことの一つとして、”市場に居続ける”ことだと考えています。
その意味でも、手間がかからず、ほったらかしにできる長期投資のスタイルにインデックス投資という手法は合致していると感じます。
何事も長く続けるために、
手間をかけすぎない、という点が大事ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、インデックス投信のシェアが3割を超えたという新聞記事をもとに、そうした動向に関する所感をまとめました。
もちろん、インデックスファンドのみならず、アクティブファンドを自身の責任のもの選定するでもよいと感じます。
どのような投資スタイルであれ、
自己責任のもと”自分の資産を投じている”という行動自体が
すごく勇気のある行動だと感じます。
最期までご覧いただきましてありがとうございました。
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